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とうとうiPhoneにもWi-Fi 6Eがやってきた
2023年9月22日に発売されたiPhone 15 Pro/Pro Maxは新機能としてWi-Fi 6Eに対応し、無線LANの改善が図られています。(Wi-Fi 6Eについて、対応ルーターの紹介記事はこちら)
Wi-Fi 6を搭載した前モデルのiPhone 14 Pro Maxと比較してどれほどに速度の改善が期待できるのかテストしてみました。
さらに、iPhone 15シリーズはLightningポートからUSB-Cポートへの大きな変更が行われました。本記事では、USB-CとLANケーブルアダプターを使用した有線LAN接続を通じた速度向上についてもテストします。
iPhone 15 Pro/Pro Maxの速度テスト
Wi-Fi通信の速度測定結果
M2 iPad同様、iPhone 15 Pro MaxのWi-Fi設定画面には、以下の様に「Wi-Fi 6Eモード」の項目が新たに追加されました。
自動以外はOFFという選択肢になってしまうので自動のまま測定を行います。
早速ですが、速度比較結果をご紹介します。
私の自宅ではフレッツ光クロス 10G回線を利用しており、ルーターはAterm WX11000T12を設置しています。過去にレビューしています。
早速ですが、iPhone 14 Pro Maxの無線LAN速度の結果です。
約750Mbpsということで、慣れてしまったら全く不満はない速度です。
さてさて本命のiPhone 15 Pro Maxの結果です。ジャン。
なんと1.7gbpsということで1gbps超えどころか2gbpsに迫る勢いです。
今回機種変更を行いiCloudバックアップから復元しましたが、あっという間に終わってしまった印象がありましたが、改めて驚きの結果でした。
仕様的にはWi-Fi6とWi-Fi6Eでは最大通信速度に差がないので、6Ghz帯利用の賜物なのか、iPhone自体のハードウェアやソフトウェアになんらかの進化があったのか気になるところです。
重いファイルのダウンロードや動画鑑賞はもとより、日々の何気ないウェブサーフィンもとても快適なものになると思っています。
Wi-Fiの速度差だけでもiPhone 15 Pro Maxに機種変更して良かったなという結果でした。
有線LAN速度テスト結果
次に有線LANを用いた場合での速度測定結果です。
使用したLANケーブルアダプタはBelkin製の最大通信速度1Gbpsのもの。フレッツ光クロス10G回線利用でルーターはAterm WX11000T12です。
LANアダプターを接続するとiPhoneの設定画面にはEthernetと出てきます。
あとは特に設定することはなし。
早速速度を計測してみました。
約400Mbpsということで、無線LANで繋いだ時に比べて大幅にダウンです。これはアダプタが1G制限がかかってしまっているのでしょうがない結果ではあります。
代わりに最大通信速度10Gbps対応のLANケーブルアダプタを接続してみましたが、こちらはアダプタに十分な電源が供給できていない様で機能しませんでした。残念です。
結論: Wi-Fi 6EによりiPhone 15 Pro/Pro Maxの無線LAN速度が劇的に向上している
Wi-FI 6Eで2Gbpsに迫る爆速を叩き出しますし、iPhone 15 Pro Maxは無線LAN利用で間違いなしですね。
一方、有線LANルーターについては電源供給の問題から1Gを超える速度は測定できませんでしたが、無線LAN速度が低い環境などではより速い可能性もあります。
ご自宅の無線LAN環境に合わせた選択が必要そうです。
その他iPhone 15 Pro / Pro Maxのスペックについてはこちら。