【Wi-Fi 6E最強ルーター実測比較】Buffalo WXR-11000XE12 vs Aterm WX11000T12

最新のPCやMacBook、iPadだけでなく、iPhone 15 Pro/Pro Maxにも搭載されたWi-Fi 6E。

Wi-Fi 6とWi-Fi 6Eは、Wi-Fi 5と比べると速度、効率、接続の安定性の面で大きな進歩を遂げていて、多くのデバイスが同時に接続される環境において、その性能を最大限に発揮します。

特にWi-Fi 6Eは新しい周波数帯6GHzに対応しており、混雑していない周波数帯で安定した高速な通信が可能になります。

前回のWi-Fi 6E対応ルーター比較記事に続き、私が実際に購入した最強2機種であるBuffalo WXR-11000XE12及びAterm WX11000T12についてレビューしたいと思います。

基本スペックと外観に関して

Buffalo WXR-11000XE12とAterm WX11000T12の基本スペックについて

名称 外観 実勢価格 サイズ 無線LAN規格 ストリーム数 伝送速度
(最大)
有線LAN 販売時期
AirStation WXR-11000XE12
(Buffalo)
約4,5000円 300 (W)
197 (H)
75 (D)
a/b/g/n/
ac/ax
6GHz:4
5GHz:4
2.4GHz:4
6GHz:4,804Mbps
5GHz:4,804Mbps
2.4GHz:1,147Mbps
WAN: 10Gb x1
LAN : 10Gb x1 1Gb x3
2023年5月
Aterm WX11000T12
(NEC)
約4,7000円 90 (W)
237 (H)
257 (D)
a/b/g/n/
ac/ax
6GHz:4
5GHz:4
2.4GHz:4
6GHz:4,804Mbps
5GHz:4,804Mbps
2.4GHz:1,147Mbps
WAN: 10Gb x1
LAN : 10Gb x1 1Gb x3
2022年9月
基本スペックまとめ

Wi-Fi 6Eに対応しているだけでなく、有線LAN側で10Gbpsまで対応していることが決め手です。Wi-Fi 6E対応ルーターの多くは有線LANに関しては1Gbpsまでのスペックに抑えられていることが多いのですが、この二機種に関してはさすがハイスペックといったところです。

その他の点に関しても、両機種とも基本スペックではほとんど違いがありません。

多少の変動はあるものの、価格に関しても現時点では大きな差ははないです。

メッシュ機能について

メッシュ機能に関して、Buffalo WXR-11000XE12は国際規格でもあるWi-Fi EasyMesh対応しています。Wi-Fi EasyMeshに対応していると、異なるメーカー同士のルーターであってもメッシュ接続が可能という優れものです。将来的な拡張性という意味ではアドバンテージと言えるかと思います。ただし、現時点では対応機種が少なく、結局Buffaloのルーター間で繋ぐことになってしまうかと思います。

NECのAterm WX11000T12に関してもメッシュ機能はあり、対応しているAtermルーター間での親機・中継機接続が可能な仕様となっています。

Buffalo WXR-11000XE12とAterm WX11000T12の外観

Buffalo WXR-11000XE12の方が横に大きい
Buffalo WXR-11000XE12の方が横に大きい
WX11000T12の方が高さがある
WX11000T12の方が高さがある

見た目はフラグシップ機器という感じでどちらも大きいです。Buffalo WXR-11000XE12の方に関しては受信方面へアンテナを広げて調整するとかなり大きくなりスペースを予想以上に圧迫します。

Buffalo WXR-11000XE12とAterm WX11000T12の通信速度の実測

ということで、両者とも基本スペックや使い勝手に大きな差がない中で速度面での優劣がないかが気になるところです。

自宅は光クロスの10Gbps回線を契約しています。

比較した環境

  • ルーター至近の1階リビングルーム
  • ルーターから少し離れた中2階の書斎(木造壁一枚)

測定に用いたデバイス

  • M2 iPad Pro 12.9インチ(Wi-Fi 6E利用)
  • iPhone 14 Pro Max(Wi-Fi 6E未対応)
  • MacBook Pro (有線LAN比較用、10Gb LANアダプター使用

Buffalo WXR-11000XE12の実測値:ルーター至近の1階リビングルーム

デバイス M2 iPad Pro 12.9インチ
(Wi-Fi 6E利用)
iPhone 14 Pro Max
(Wi-Fi 6E未対応)
MacBook Pro
(有線LAN)
測定結果

さすがルーター至近ではどの条件でも非常に良い速度を叩き出してきます。

有線LAN接続で5〜6Gbpsという驚異的な速度になるとほんとに何をするにも一瞬で、大きいファイルのDLなども快適です。

Buffalo WXR-11000XE12の実測値:ルーターから少し離れた中2階の書斎(木造壁一枚)

デバイス M2 iPad Pro 12.9インチ
(Wi-Fi 6E利用)
iPhone 14 Pro Max
(Wi-Fi 6E未対応)
測定結果

距離が離れるので5Ghzも速度の低下が認められるのですが、これに対して6Ghzを利用するWi-Fi 6Eで顕著に速度が低下する現象が認められました。ちなみにWXR-11000XE12はアンテナの方向を手動で調整することができるので、調整を試みましたが速度は改善しませんでした。

Aterm WX11000T12の実測値:ルーター至近の1階リビングルーム

デバイス M2 iPad Pro 12.9インチ
(Wi-Fi 6E利用)
iPhone 14 Pro Max
(Wi-Fi 6E未対応)
MacBook Pro
(有線LAN)
測定結果

左からM2 iPad Pro、iPhone 14 Pro Max、 MacBook Proです。

数値的にはBuffalo WXR-11000XE12とほぼ同等です。快適です。

Aterm WX11000T12の実測値:ルーターから少し離れた中2階の書斎(木造壁一枚)

デバイス M2 iPad Pro 12.9インチ
(Wi-Fi 6E利用)
iPhone 14 Pro Max
(Wi-Fi 6E未対応)
測定結果

Buffalo WXR-11000XE12で認められた6Ghzでの顕著なWi-Fi 6Eでの速度低下が認められませんでした。

まとめ

通信速度の実測値は二機種ともほぼ変わりませんでした。

今回の比較に関しては、Buffalo WX11000T2ではルーターから端末の距離が遠い場合で6Ghzを利用した際に、通信速度が若干低下してしまう傾向がありました。

メッシュWi-Fiなどをうまく組み合わせることで回避する必要がありそうです。

どちらもルーター設置したフロア内では快適にインターネットを利用できると思います。

iPhone 15 Pro MaxでWi-Fi 6Eの速度を測定した結果はこちら

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